瀬川さん、楽しみにしていたカバーオール入ってきましたー。ビンビンなクラフト感じれてめっちゃいいです!展示会の時より詳しく教えてください。
奄美大島の泥染め風景です。
見ての通り全て機械を介さない完全手作業です。最後の赤いのが車輪梅(奄美ではテーチギという)の染料です。車輪梅の木を煮出して染料を取ったところの写真です。
泥染めはこれに外にある泥の沼につけて染める反応染めです。車輪梅にタンニンが多く含まれており、それを泥と反応させて錆びたような色を出します。奄美でしかこの色が出ないと言われてるのは、奄美の土壌が珊瑚礁でできているから、鉄分が多いため鉄錆の色がでます。他の場所では鉄分が少ないためその色にはならないわけです。
なるほど。だから泥染めを追うと奄美大島なんすね。
外の沼池の写真が 泥田です。
今回の緑がかった染めは更に特殊です。通常奄美の泥染めは茶色をどんどん重ねていって大島紬の黒にまで染めるのですが、今回は『ミリタリーの色』を天然染めでやりたいと相談しました。
泥染めの前に、福木から取れる黄色い染料で福木染めをしてから泥染めを重ねているので黄色+茶色=『ミリタリーグリーン』になっています。
福木というのは奄美大島では家の生垣に使われる木でして台風の多い奄美地方では家を守るためになくてはならないハードウッドなんです。生垣に使われているので定期的に剪定材が出ます。それを福木染めに利用しているのです。
最初は色が落ちるのでデニムと同じと思ってください。洗ったりしていくうちにいい風合いに抜けていきますよ。ですので最初は白のものとかとは一緒に使わないようにお客様にお伝えしてください。
あっ、私、白いものしかこの時期持って無いので汗かいて染めておきますw。タンクトップがいい感じになりそうです。
泥染めはそこそこ知名度ありますが、『福木+泥』をやってる人はほぼいないと思います。
その工程を経てこの価格ってのはどうなんでしょう笑。お買い得すぎっス。
正直ほとんど儲けないです。染めだけで非常にコスト高です。
親切丁寧にありがとうございます。近々鎌倉に例のスペシャルを受け取りにお伺いしますね。
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